
11月14日にポート・エリザベスで開催された日本対南ア・サッカー親善試合のため南アフリカを訪問した日本代表は、12日、地元の子ども達を練習スタジアムに招待し、サッカー交流・サッカーボールの寄贈等を行いました。
スタジアムに招待されたのは、東部州青少年ケアセンター(ポート・エリザベス 市内に所在する孤児院)の6歳から16歳の子ども達32名。日本代表よりも先にスタ ジアム入りした子ども達は、多くの取材陣に囲まれ、交流イベントを目前に興奮と緊張 が入り交じった様子。
日本代表の到着後、同ケアセンター代表のキャロライン・フェレイラさんから、「サムライ・ブルーの南アフリカ訪問を心から歓迎するとともに、このような機会を与えてくれた日本サッカー協会及び日本大使館に心から感謝します」との謝辞が述べられました。
その後、子ども達は、岡田監督のリードのもと日本代表とサッカー練習を開始。日本代表選手がリフティング、ドリブル・フェイントなどの妙技を披露した後、子ども達も挑戦することに。想像以上に子ども達のサッカーレベルは高く、日本代表が見せたリフティングを真似する子ども達もいて、会場は大いに盛り上がりました。ミニ・ゲームが始まった頃にはすっかり当初の緊張も解け、子ども達は青空のもとサッカー交流を楽しみました。
練習後、日本代表から子ども達にサッカーボール、サイン入りの日本代表新ユニフォーム等が寄贈され、岡田監督から「来年の南ア・ワールドカップではバファナ・バファナ(南ア代表)の次に日本代表を応援してください。また、日本は2018年、2022年ワールドカップの開催地に立候補しています。その際には、みなさんの中から南ア代表選手が出て、日本を訪れることを願っています」とのメッセージが述べられました。
14日の親善試合は0対0の引き分けとなりましたが、ワールドカップ試合会場の一つであるネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアムには約4万人の観客が集まり、同ケアセンターの子ども達も日本代表に招待され試合を観戦しました。
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東部州青少年ケアセンターは1889年に設置された東ケープ州最古の孤児院で、コ
ミュニティーと協力しつつ子ども達に教育及び職業訓練を施しています。日本政府は、2005年に草の根無償援助プログラムにより職業訓練用機材(約5万米ドル相当)を同ケアセンターに寄贈しています。