
当地時間28日午後、南ア救助隊レスキュー・サウスアフリカ一行45名は、9日間の活動を終えヨハネスブルグ空港に到着した。空港には、本使と南ア政府を代表してヌゴンバネ国際関係・協力省中東・アジア担当副次官に加え、救助隊の家族、在留邦人、当館館員と家族、主要メディア等約100名が歓迎バナー及び両国の国旗をもって出迎えた。英雄の凱旋扱いを受けた一行は空港ロビーに整列し誇らしげに南ア国歌を斉唱した。
本使より、シェール救助隊隊長に対し、困難な状況の中で身体を張って日本の被災者のために救援活動をした南ア救助隊に心からの感謝の言葉を伝えつつ、南ア救助隊の今回の活躍は、日本と南アの国民間の友好と連携の象徴となった旨述べ、リエゾンをつとめた北川書記官の夫人より同隊長に花束を贈呈した。
シェール隊長からは、支援活動に専心する日本の警察や消防等関係者に迷惑をかけないよう規律を保ち、警察より依頼されたことは何でも実施するよう努めたが、現場の寒さは想像以上であり、今後の救助活動のための教訓となった旨、また、隊員は宮城県の被災者の方々の礼節をもった対応に接し、自らの活動が感謝されていることを知り逆に心を打たれた旨、異なる人種で構成される南ア救助隊が日本で貢献出来たことは、レインボーネイションを目指す南ア自身としても感謝すべきミッションであった旨述べた。
歓迎の模様は、28日夕刻及び29日の南ア国営放送・民放のトップニュースと29日及び30日付主要各紙にて大きく報じられた。
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レスキュー・サウスアフリカ隊員とヌゴンバネ国際関係・協力省中東・アジア担当副次官(左から2番目)、小澤大使(左から3番目)及び隊に同行した北川書記官(中央右手前 |
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