~鳥インフルエンザについて~

在留邦人の皆様へ
在南アフリカ大使館

鳥インフルエンザ(高原病性鳥インフルエンザ、H5N1型)は、ヒトのインフルエンザとは別の鳥類の感染症です。

現段階では、鳥インフルエンザのヒトへの感染例は少ないですが、アジア、欧州において発生・拡大しており、06年2月にはナイジェリアやエジプト等のアフリカの国々においても発生が確認されています。

ヒトへの感染の殆どは、発症している鳥との直接接触(鳥を殺す、羽をむしる、料理の準備等)によって感染しています。

しかし、鳥インフルエンザウイルスの汚染地域拡大はヒトへの感染が増えることにつながりヒトへの感染症例が増えることによってウイルスが感染力を増し、ヒトからヒトへの感染が容易となるウイルスが出現する可能性が高くなることからWHOでは引き続き警戒を強めています。

現在のところ鳥インフルエンザそのものに有効なワクチンはありませんが、ヒトのインフルエンザ治療に用いられている坑ウイルス剤(タミフル)が、効果があるといわれています。

南アフリカにおける状況について

05年11月30日、チャバララ・ムシマング保健大臣は、南アフリカにおいて現段階で鳥インフルエンザが発生していないことや万一の場合に対する対策や準備も整っていると発表しており、また、WHO世界保健機構も南アはサブサハラの中で対応策を取っている唯一の国として言及していますが、最近はナイジェリアをはじめとするアフリカの国々でも発生が確認されているので、注意が必要です。

在留邦人の皆様には、現時点では南アでの鳥インフルエンザの感染は確認されておらず、また、ヒトへの感染事例も少ないので、過度に心配される必要はありませんが、しかし、感染の可能性を少しでも小さくするために以下を念頭に行動されることをお勧めします。

  • 鳥インフルエンザに関する情報に注意を払い、正確な知識を身に付けるようよう心がける。
  • 通常のインフルエンザワクチンの接種や手洗い、うがいなどの感染症予防対策を励行する。
  • 鳥インフルエンザの流行が見られる国や地域の鶏舎や、鳥を放し飼いにしている場所、生きた鳥を扱う市場等に不必要に近づかない。死んだ野鳥や放し飼いの鳥や駝鳥などに不必要に接触することは差し控える。
  • 発熱、頭痛などインフルエンザを疑う症状がある場合には、早期に医師に相談すること。