高速道路上に障害物を置く手口に注意

平成21年12月 4日
在留邦人の皆様へ
日本大使館警備班

概要

ハウテン州警察は高速道路R21上における犯罪に対し注意情報を発出し
ています。
夜(午後9時頃)から朝方(午前4時頃)の通行量が少ない時間帯に、路
上に物(石、タイヤ、丸太等)を置き、障害物を取り除くため、あるいは車が障害物に衝突して、降車したところを襲う手口です。
発生多発場所は、R21をORタンボ国際空港からプレトリアに向かって
ENGENガソリンスタンドを数㌔過ぎた地点です。
なお、この手口は他の高速道路、他州でも確認されておりますので警戒を
要します。

参考となる事案

  • 9月17日午後9時45分頃、プレトリア在住者がR21上をORタンボ国際空港からプレトリアの自宅に向かって車で走行中、故障によりテンビサ(黒人居住区)付近で停車中に、テンビサ方向から現れた数人の物に所持金品を奪われた。
  • 昨年6月中、高速道路N14上において、学生14名が乗車した走行中のバスの前にタイヤが置かれ、運転手がバスを停車させて降車したところを武装強盗に襲われ、現金、携帯電話、腕時計等を奪われた。(詳細不明)
  • 昨年6月中、高速道路N14上において、女性3名が乗車した走行中の車両の前にトラック用の大型タイヤが置かれ、停車したところを強盗らに襲撃された。(詳細不明)

その他の走行車両に対する手口

  • 高所から走行中の車両に物をぶつける、物を落とす。
    対策:➀物をぶつけられても車を停車させないでください。走行を続けてください。
  • 車両から不用意に降りないでください。
  • 障害物を取り除く等をしないでください。
  • 車両が動かなくなった場合はすぐに警察に通報してください。
    (10111又は112) 

その他の車両に対する手口

駐車中の車両の前後に物を置く。
被害例:昨年3月29日(土)正午頃ブルーマ地区において、在留邦人が買い物を終えて車両を発車させたところ、大きな音がしたので降車して確認すると、車両の前に蛍光灯が置かれており、集団で因縁をつけられ損倍賠償を請求された。
対策:

  • 車両の前後に不審な物が置かれていないか確認してください。
  • 車両の周辺に不審者がいないか確認してください。
    (例:辺りをうかがいながら立ち話をしている。)
  • 車両の周辺に不審な雰囲気はないか確認してください。
    (例:自分の車両の近くに複数の者が乗車した車両が停車している。)
  • 上記事例のような場合は警察に通報し、物件事故として届け出てください。
  • 上記事例のような場合で身の危険を感じる状況では、現場で示談とするのも1つの方法ではあります。その際は、出した財布が狙われる、車外で交渉中に車内の物が盗まれる等も考えられますので注意してください。

車両に細工をする。

手口1:車両を発車させようとしたところ、後部ウィンドーに視界を遮るように紙のような物が貼り付けられており、取り除くために降車したところを強盗らに襲われた。

手口2:タイヤをパンクさせておく、タイヤに鎖を巻き付けておく等。

対策:

  • 乗車後に車両に対する細工に気づいた場合は周囲に不審者がいる前提で行動してください。
  • 不用意に降車しないでください。
    (例:安全を確認しながら、警備員がいる場所、人目につく所まで車で移動する。)

最後に

危険な場所で車両が停車してしまわないように、普段から車両の点検整備
を励行し、早めの給油を励行してください。