ライオンパークにおける武装強盗殺人事件

在留邦人の皆様へ
平成20年7月15日
日本大使館警備班

1.事件概要

7月6日(日)午後2時頃ライオンパーク(ヨハネスブルグ北西部)において、武装強盗殺人事件が発生しました。8人組の強盗らはレジと客から現金を奪って逃走する際に、トイレから出てきた男性と鉢合わせしました。男性は胸部を撃たれその場で死亡しました。

2.今後の対策

行楽地一般に言えることですが警備体制が厳重とは言えません。

  よって、行楽地で今回のような事件に遭遇した場合は下記のような対応が必要です。

  • 強盗らの命令をよく聞く。言っていることが理解しづらい場合は動作から読み取る。
    • → 強盗らが「こっちを見るな。床に伏せろ。」と言っているのに、立ったまま強盗らの方を向いているのは危険です。
  • 命令以上の動作をしない。
    • 先を見越して財布等を取り出す動作が、武器を出す行動に勘違いされる恐れがあります。
  • 無抵抗を貫く。
    • 強盗らはほとんどの場合武器を所持しています。
  • 口ごたえ、不快感を示す態度を取らない。
    • 強盗らを不要に刺激しないためです。
  • 制圧されている状況下では携帯電話の発受信をしない。
    • 強盗らの意に反して外部と連絡を取ると危険です。

3.現場で銃器の発砲があった場合

強盗らはほとんど場合、拳銃、AK47(自動小銃)等の銃器を所持しておりますので、警察官や武装警備員が通報により臨場してきた場合、銃撃戦が始まる可能性があります。銃器の発砲に対しては下記の行動を取ってください。

  • (1)床に伏せる。
    • 自らの体を標的として小さくするためです。
  • (2)物陰に隠れる。
    • 安全を確保するためです。
  • (3)その場から離れる。
    • 銃器の弾は硬い物体に当たると跳ね返ります(跳弾)。現場にいること自体が危険です。よって、可能であればその場を離れることに努めてください。

4.最後に

南アにおける武装強盗はそのほとんどが物盗りです。よって目的を遂げれば逃走しますので、強盗らに極力早くその場から立ち去ってもらうために何が必要か、何をしてはいけないかを上記2に例示しました。