自衛隊記念日メッセージ

令和2年7月1日
第66回自衛隊記念日に際しての丸山則夫駐南アフリカ共和国日本国大使メッセージ
 

新型コロナウイルス感染症は、現在,世界中で感染者が確認され,今後も感染者の増大や地理的拡大が懸念されております。
この感染症の影響を受けられた方々に対し深くお見舞いの意を表します。
また,新型コロナウイルス・パンデミック対応の最前線で戦っておられる全ての方々に対して,衷心からの感謝と敬意を表したいと思います。
 
そのような状況の中において、本日,我が国自衛隊は,66周年を迎えました。
 
自衛隊は、1950年の朝鮮戦争を契機に、国内治安維持手段のため、警察予備隊として組織され、これを起源とし、1954年7月1日に自衛隊法の施行とともに発足しました。
 
自衛隊は、日米同盟を基軸とし、我が国と地域の平和及び民生の安定に寄与して参りました。また、我が国の世界の平和と安定に貢献するという外交基本方針を実施するために、自衛隊の役割とそれへの期待は高まっております。
 
アフリカ大陸の平和と安定に寄与することは、我が国にとって,益々重要になっています。自衛隊は、引き続き南スーダンにおける平和維持活動に対し人的貢献を行うとともに、ジブチにおける海賊対処支援を行っております。
 
自衛隊はこれまでも,南ア国防軍との間で,特に平和任務訓練センター(PMTC)を通じた協力を行ってきておりますが、特に同軍が関与するSADC,アフリカ大陸における紛争及び国際的な海洋安全保障を含め,共同する分野を見出すことを期待しております。
 
そして自衛隊は今,全力で新型コロナウイルス感染症への対処に従事しております。
 
新型コロナウイルス感染症への対処については、我が国も政府一丸となり,国民とともに万全を期すべく取り組んでおり,自衛隊も,医療・輸送支援等を実施しております。
 
新型コロナウイルス感染症の終息に向け,防衛省・自衛隊が感染症を通じて得られた教訓・知見を取りまとめた資料を皆様と共有したいと思います。
本資料は,ダイヤモンドプリンセス号に関する活動中,隊員に感染者が出なかった要因及び自衛隊中央病院での症例分析の概要を記載したものです。本資料が皆様のお役に立てば幸いです。
 
我々が感染症を克服する日が一日も早く訪れること,そして,皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念致します。
 
 
駐南アフリカ共和国日本国大使
丸山 則夫