大使挨拶・略歴

志水史雄大使の着任挨拶
この度、駐南アフリカ共和国大使及び駐レソト王国大使に任命され、2024年12月31日に着任しました志水史雄です。
南アフリカは、厳しい歴史を経て、「レインボーの国」と呼ばれるようになりました。今もその道は続いており、昨年の総選挙後には国民統合政府が立ち上がり、国民統合の進展に取り組みながら、政治・経済・社会の各方面において、様々な課題に取り組んでいます。私は、南アフリカの諸課題の克服への努力に寄り添い、少しでも貢献できることを願っています。
南アフリカは様々な潜在的可能性を有しています。それは、豊かな鉱物資源に限ることではなく、何よりも豊富な人的資源による発展の可能性です。私としては、我が国と南アフリカとの間で既に行われている経済・社会分野や科学技術分野での協力、文化・学術・スポーツ分野での交流等を、更に活発にしていきたいと考えております。現在、南アフリカがG20議長国を務めていることもあり、我が国は南アフリカと、二国間関係における協力のみならず、気候変動問題をはじめとする地球規模課題についても共に問題解決に努力していきたいと考えています。
南アフリカとの友好関係の発展をはかっていく上で、日本国民が南アフリカで安心して暮らせること、日本企業が円滑に活動できることが基礎となります。邦人保護、日本企業支援をたゆまなく行ってまいりますので、気付きの点等があれば、遠慮なく大使館に連絡下さい。
レソトは、2024年に建国200周年を迎えました。日本は、1966年のレソトの独立と同時に国交を結び、教育、保健、インフラ、食糧援助等を通じて、その国造りを支援してきました。最近では、レソト国王が2016年に訪日し、東日本大震災で被災した福島県を訪問した他、2019年にも即位の礼への参列のために訪日されました。レソト首相は2019年にTICAD7への参加のため、また2022年に故安倍晋三元総理の国葬儀への参列のために訪日されています。
私としては、良好な二国間関係を更に強固なものにしていくべく、力を尽くしていきたいと考えています。2025年8月に開催が予定される日本でのTICAD9は、日本と南アフリカ、レソト、そして日本とアフリカ全体との協力の強化に向けたよい契機となるでしょう。
以上が、私の着任に当たってのメッセージです。皆様、よろしくお願い申し上げます。
志水 史雄
志水史雄大使略歴
1964年12月13日生 | (北海道出身) |
1989年3月 | 東京大学法学部第一類卒業 |
1989年4月 | 外務省入省 |
2004年9月 | 大臣官房人事課首席事務官 |
2006年8月 | 大臣官房人事課企画官 |
2007年8月 | 総合外交政策局安全保障政策課国際テロ対策協力室長 |
2008年8月 | 在アフガニスタン日本国大使館 参事官 |
2010年8月 | 在フランス日本国大使館 参事官 |
2012年8月 | 中東アフリカ局アフリカ部アフリカ第一課長 |
2013年7月 | 大臣官房在外公館課長 |
2015年9月 | 大臣官房会計課長 |
2017年4月 | 大臣官房参事官兼アジア大洋州局、アジア大洋州局南部アジア部 |
2018年7月 | 特命全権大使 アフリカ連合日本政府代表部在勤 |
2020年6月 | 在中華人民共和国日本国大使館 公使 |
2020年9月 | 特命全権公使 在中華人民共和国日本国大使館 公使 |
2022年9月 | 大臣官房長 |
2024年11月 | 大臣官房 |
2024年11月 | 特命全権大使 南アフリカ共和国駐箚 |
2024年11月 | 兼レソト王国駐箚 |